2014年05月02日

新・日本紀行(93)和気 「和気清麻呂と道鏡事件」







 新・日本紀行(93)和気 「和気清麻呂と道鏡事件」   、




http://chiyoda-tokyo.sakura.ne.jp/seisiga/kobetsu/wakekiy6.JPG

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5e/Go-oh_shrine01.JPG/800px-Go-oh_shrine01.JPG
東京千代田区に立つ和気清麻呂像と京都の清麻呂を祀る護王神社





和気出身の「和気清麻呂」は天皇継承に関して多大な貢献をした・・、 

岡山の北東、西大寺に沿う「吉井川」の上流地域に「和気町」がある。
和気は、古代より官道に沿う要衝の地であり、一帯は、「吉備の国」と称して(山陽地方の古代国名、大化改新後備前、備中、備後、美作に分かれる)筑紫、出雲、飛鳥の四大古代日本文化の発祥地ともいわれている。

そして名称の如く和気氏の祖、古代史上馴染みの和気清麻呂(わけのきよまろ・733〜799)の出生地と伝えられている。 
当地の豪族・和気氏と大和王朝との係わりが深く、その後の奈良・平安の両時期にわたり大いに栄えたという。 

中でも和気清麻呂は奈良期から平安期の転換期、朝廷にて桓武天皇の信任厚く活躍した人物で、この時期「道鏡事件」という天皇継承事件が発生し、これを取り纏めた人物として後世にその名を留めた。
更に清麻呂は、「平安遷都」の立案者であったことも史上有名である。



道鏡事件とは・・ 、

淳仁天皇が即位したのは奈良後期(758年頃)であった。
この時、平城京(奈良)を改造する間、仮の宿として保良宮(ほらのみや:滋賀県大津)を造営し、推進したのは天皇の後見人といわれる藤原仲麻呂だった。
近江出身だった仲麻呂は、保良宮をいずれは本格的な都にするはずだった。
(【追記】現在、近江大津に保良宮の痕跡なるものは残ってないが、2006年に京をつなぐ幅18mもの「田原道」という古道が発見されたというニュースがあった。)


天皇の位を譲った孝謙女帝は早速、保良宮に移り住む。
ここで法僧・道鏡(弓削道鏡・ゆげのどうきょう)と知り合うことになる。
奈良期は仏教を中心とした政治が行われていたため、法僧の地位は比較的高く、道鏡は女帝の看病役として寵愛を受け、その後太政大臣にまで出世する。女帝は奈良の都に戻って淳仁天皇を廃し、自らが称徳天皇と名乗って、再び即位する。(道鏡の意もあったとされる)この時、あわてた仲麻呂は、これを阻止しようと反乱を企てるが、途中で発覚し女帝軍に捕らえられ斬首されてしまう。
女帝の下で権力を欲しいままにした道鏡は、遂に天皇の位まで狙うことになる。 
ここで登場するのが「和気清麻呂」である。



こんな時期、豊前国の宇佐八幡宮の宮司が朝廷に、「道鏡を天皇の位につければ天下は太平となる」というお告げ(神託)をもたらしたという(これは道鏡の工作による)。
天皇は驚き、神意を確かめるために勅使として清麻呂が選ばれた。 

九州に下った清麻呂は豊後の宇佐八幡宮に篭り、正規のご神託を得ることになる。「皇位は、神武天皇からその皇孫(皇男子)が受け継ぐべきものである。皇孫でないものが皇位が継ぐことはならない。」とした。 


次回、「和気清麻呂と万世一系」









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posted by tobiori at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 兵庫、岡山県、 | 更新情報をチェックする